なみなみ通信Vol.20

 

豊前海区小型底びき網漁業者によるトラック定期便を利用した試験出荷

 豊前海の小型底びき網漁業は、小型エビ類、シャコ、ガザミ、カレイ類など多種多様な魚介類が漁獲され、主に地元魚市場に出荷しています。しかし、地元魚市場の価格形成は、水揚量の影響を大きく受けるため、漁獲量が多い場合は魚価が低迷する状況がみられ、新しい販路を開拓することが課題となっています。
そこで、豊前海区小型底びき網漁業者協議会が主体となって、平成16年2月〜3月にかけて計11回、高価格が見込める福岡市中央卸売市場へトラック便を利用した試験出荷に取り組みました。

(内水面研究所)

 

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トラック便による試験出荷 福岡市中央卸売市場に出荷した漁獲物

【試験結果】
   今回は1箱あたり約2kgの漁獲物を入れ、一般の運送業者に1箱180円で福岡市魚市場まで運送してもらい、約300箱を試験出荷しました。その結果ですが、小型エビ類、シャコ、イイダコ及びカレイ類は地元魚市場より高価格で競られる傾向がみられ、魚種によっては運送費や箱代等その他諸経費を差し引いても、福岡市中央卸売市場へ出荷する価値があることが判りました。
今後も、豊前海研究所では漁業者と実用化に向けた協議を重ねながら、出荷時期、出荷先、さらには出荷方法の改善等を加え、販路拡大に向けた試験を継続実施していく予定です。

(豊前海研究所浅海増殖課)

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