なみなみ通信Vol.48 |
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筑前海の浮遊状物質(ヌタ)について |
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平成23年3月に福岡湾内で調査を行ったところ、下のような浮遊状物質が網にかなりの量付着することが観察されました。この浮遊状物質は通称ヌタとも呼ばれ、網につくと漁の妨げになります。筑前海では特に春先に観察されることが多く、原因としては植物プランクトンが出す粘液物質が周りのプランクトンや小さな砂、泥を巻き込んだものと考えられます。 今回のヌタは、粘液状物質を出したと思われるプランクトンはへい死して種の特定はできませんでしたが、その粘液状物質に(写真1)、珪藻を始めとする数種の生きた植物プランクトン(写真2)が付着していました。 昨年も5 月に小呂島周辺でヌタを確認していますが、その時は植物由来と思われる繊維状の物質に植物プランクトンの死骸や砂が絡まっていました。(写真3) |
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(研究部 海洋環境課) |
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