ノリ養殖情報第4号
                                             平成2310月31
                                  福岡県水産海洋技術センター 有明海研究所

1 水温・比重

漁場名 調査点 水温(℃) 比重
10月17日 10月20日 10月31日 10月17日 10月20日 10月31日
(旧21日) (旧24日) (旧5日) (旧21日) (旧24日) (旧5日)
4号 21.5 23.1 20.2 13.4 18.0 17.5
6(2)号 12 21.8 22.8 20.6 19.6 20.8 22.5
七つはぜ 11 21.9 23.3 20.5 19.6 21.3 19.6
よりあわせ 22.1 23.3 19.9 16.9 17.7 18.8
えどなかつ 22.0 23.5 20.2 19.2 19.4 21.1
にしのつ 21.8 23.0 20.2 18.7 18.4 20.1
たかつ 22.5 23.3 20.3 21.7 20.1 22.2
せいどまり 22.1 22.6 20.2 21.5 20.2 21.0
13号 10 22.0 22.6 20.4 19.8 19.7 20.0
20号 22.1 23.1 20.5 19.8 20.8 21.5
24号 22.1 23.2 20.2 19.7 21.2 21.8
ひゃっかん 22.6 22.0 20.8 22.5 20.8 22.2
22(1)号 22.5 22.6 20.6 22.1 22.2 22.5
25号 22.5 22.5 20.6 22.0 21.0 22.5
33号 16 22.6 22.5 20.6 22.7 21.2 22.4
43号 13 22.5 22.5 20.8 22.2 21.3 22.6
43号 14 21.6 22.2 20.2 20.2 21.3 22.0
44号 15 22.2 22.5 20.7 21.8 22.1 22.8
45号 21.9 22.9 20.8 21.1 23.2 23.0
平均 22.1 22.8 20.4 20.2 20.6 21.4

2 栄養塩・プランクトン沈殿量

漁場名 調査点 栄養塩(μg・at/l) プランクトン(cc/100l)
10月17日 10月20日 10月31日 10月17日 10月20日 10月31日
(旧21日) (旧24日) (旧5日) (旧21日) (旧24日) (旧5日)
4号 38.7 33.1 37.2 0.1 0.1 0.3
6(2)号 12 27.3 19.3 15.5 - - -
七つはぜ 11 26.3 17.8 29.2 0.3 0.1 0.2
よりあわせ 33.8 31.8 33.5 - - -
えどなかつ 27.8 26.3 22.4 - - -
にしのつ 28.2 29.0 24.4 0.1 0.1 0.3
たかつ 19.1 22.4 18.9 - - -
せいどまり 18.5 20.3 22.0 0.4 0.1 0.1
13号 10 26.5 26.1 25.0 - - -
20号 28.5 22.0 19.6 0.1 0.1 0.1
24号 26.0 20.1 19.1 - - -
ひゃっかん 16.5 20.0 16.0 0.2 0.1 0.3
22(1)号 15.7 15.2 15.3 - - -
25号 19.5 20.3 15.1 0.2 0.1 0.3
33号 16 14.5 20.3 14.0 - - -
43号 13 15.4 19.2 13.9 0.1 0.0 0.2
43号 14 32.6 19.3 20.5 - - -
44号 15 21.0 15.4 13.7 0.4 0.1 0.2
45号 24.6 11.2 13.3 - - -
平均 24.2 21.5 20.5 0.2 0.1 0.2

※31日のプランクトン沈殿量は速報値です。

●概況
1 養殖状況
  現在、網の3枚展開作業が行われています。

2 海況(31日満潮時)
 水 温:平均20.4℃と平年より1.0℃高めです。
 比 重:平均21.4です。
 栄養塩:平均20.5マイクロです。
 プランクトン:少ない状況です。

3 ノリの生長など(31日調査、16調査地点)
 ・ノリ芽は最大12mm、平均8.2mmで、生長は良好でした。
 ・二次芽は順調に増加していました。
 ・芽イタミは少ない状況でした。
 ・アオノリの着生は10点で認められました。

4 今後の管理
 ・11月の上旬〜中旬は「気温が高く推移する」という予報が出ており(気象庁)、水温が高めに推移すると思われます。
 ・今度のカラマは病害の感染危険期であるため、十分な注意が必要です。また、高水温時の干出不足はノリ芽を弱めます。
 ・健全な冷凍網確保のために、徹底した干出管理を行ってください。
 ・31日〜5日までの網の高さは、ハラで2.0m以上を目安としてください。ただし、現場の潮高、天候、網の乾き具合をよく観察しながら網の高さを調整してください。

【アオノリ対策の活性処理】
 ・期間は10/31〜11/7と決められています。
 ・アオノリの着生が認められる網のみ処理を行ってください。
 ・処理液は再利用を行い、廃液は必ず陸上で処分してください。