ノリ養殖情報 第19号
                                            平成24年2月9
                                  福岡県水産海洋技術センター 有明海研究所

1.水温・比重
漁場名 調査点 水温(℃) 比重
2月3日 2月6日 2月9日 2月3日 2月6日 2月9日
(旧12日) (旧15日) (旧18日) (旧12日) (旧15日) (旧18日)
4号 5.5 8.7 7.2 17.5 19.8 14.2
6(2)号 12 5.0 9.0 8.6 18.4 23.5 22.6
七つはぜ 11 5.1 9.0 8.6 17.6 23.2 22.9
よりあわせ 6.0 7.5 7.4 16.1 20.5 19.3
えどなかつ 5.5 8.3 7.8 18.4 21.9 21.3
にしのつ 5.7 8.2 7.7 18.5 21.7 20.8
たかつ 5.5 8.4 8.0 18.8 22.2 21.7
せいどまり 5.6 8.2 7.6 19.1 22.2 21.3
13号 10 4.6 8.4 8.3 16.8 22.3 22.4
20号 4.8 8.4 8.2 17.1 22.3 22.1
24号 4.7 9.1 8.4 17.4 23.1 22.6
ひゃっかん 5.0 8.7 8.4 18.4 23.0 22.5
22(1)号 5.0 9.3 8.7 18.8 23.3 22.9
25号 4.9 9.3 8.5 17.9 23.5 22.6
33号 16 4.8 9.5 8.6 18.5 23.6 23.1
43号 13 4.8 9.5 8.4 18.8 24.1 23.1
43号 14 5.2 8.7 8.5 18.9 22.9 23.0
44号 15 7.0 9.5 8.5 21.3 24.0 23.1
45号 8.3 9.5 8.6 22.5 24.1 23.4
平均 5.4 8.8 8.2 18.5 22.7 21.8

2.栄養塩・プランクトン

漁場名 調査点 栄養塩(μg・at/l) プランクトン(cc/100l)
2月3日 2月6日 2月9日 2月3日 2月6日 2月9日
(旧12日) (旧15日) (旧18日) (旧12日) (旧15日) (旧18日)
4号 19.1 13.0 33.4 0.0 1.2 3.4
6(2)号 12 10.8 0.5 0.5 - - -
七つはぜ 11 12.2 1.0 0.4 0.2 2.2 5.0
よりあわせ 21.6 8.8 14.3 - - -
えどなかつ 11.5 2.4 4.0 - - -
にしのつ 10.6 3.3 6.1 0.1 1.3 2.0
たかつ 6.8 1.4 2.7 - - -
せいどまり 4.9 3.2 4.5 0.1 1.1 1.7
13号 10 13.1 1.6 2.3 - - -
20号 11.3 0.8 1.2 0.0 1.6 2.8
24号 15.0 1.9 0.0 - - -
ひゃっかん 9.2 0.5 0.6 0.1 2.3 5.4
22(1)号 9.0 0.7 0.3 - - -
25号 10.3 1.0 0.3 0.1 2.7 4.2
33号 16 9.6 0.9 0.2 - - -
43号 13 20.9 0.9 0.2 0.2 1.6 3.8
43号 14 21.5 7.0 0.1 - - -
44号 15 8.1 0.8 0.1 0.2 1.8 3.5
45号 1.8 0.8 0.1 - - -
平均 12.0 2.7 3.7 0.1 1.7 3.5

※9日のプランクトン沈殿量は速報値です。

3.病害

漁場名 調査点 あかぐされ感染状況
2月3日 2月6日 2月9日
(旧12日) (旧15日) (旧18日)
4号
6(2)号 12
七つはぜ 11
よりあわせ
えどなかつ
にしのつ
たかつ
せいどまり
13号 10
20号
24号
ひゃっかん
22(1)号
25号
33号 16
38号 13
42号 14
44号 15
45号
合計 6/19地点 7/19地点 11/19地点

感染状況…○:感染なし、●:軽度

●概況
1 養殖状況
 現在、5〜7回目の摘採が行われています。
 また、2月7日に行われた第6回共販は、生産枚数2億1,598万枚(前年比81%)、生産金額25億1,071万円(前年比107%)、平均単価11円62銭(前年比+2.88円)でした。
2 海況(9日満潮時)
 水 温:平均8.2℃で、平年より0.7℃低めです。
 比 重:平均21.8です。
 栄養塩:平均3.7マイクロです。
 プランクトン:珪藻プランクトンがさらに増加しています。主な種類はキートセロス、リゾソレニア、ユーカンピアです。
3 ノリの病害等
 ・沖側の漁場で軽度の色落ちが発生しています。
 ・アカは19点中11点で確認され、感染程度はすべて軽度でした。
 ・ツボは19点中4点で確認され、感染程度は軽度〜中度でした。
4 今後の管理
 ・栄養塩が少ないため、沖側の漁場を中心に、さらに色落ちが進行すると考えられます。
 ・色があるうちに速やかに摘採を行ってください。
 ・次のカラマ(13、14日)には雨の予報が出ており、栄養塩の回復が期待されます。辛抱強い網管理を続けてください。
 ・活性処理を行う場合は処理液の再利用を必ず行ってください。