ノリ養殖情報 第22号
                                            平成24年2月27
                                  福岡県水産海洋技術センター 有明海研究所

1.水温・比重
漁場名 調査点 水温(℃) 比重
2月20日 2月24日 2月27日 2月20日 2月24日 2月27日
(旧29日) (旧3日) (旧6日) (旧29日) (旧3日) (旧6日)
4号 6.1 9.6 10.3 15.5 16.0 18.9
6(2)号 12 8.7 9.7 10.3 22.9 22.9 22.9
七つはぜ 11 8.5 9.8 10.6 23.0 19.8 22.1
よりあわせ 7.0 9.5 9.8 19.1 18.4 19.3
えどなかつ 7.5 9.6 9.8 20.8 21.3 21.4
にしのつ 7.5 9.5 10.2 21.0 20.7 21.7
たかつ 8.2 9.7 10.0 22.3 21.8 21.8
せいどまり 8.0 9.4 10.2 22.4 20.8 21.4
13号 10 8.1 9.9 10.5 21.8 20.8 21.2
20号 8.3 10.0 10.4 22.3 22.2 21.8
24号 8.7 10.2 10.3 22.4 23.1 22.3
ひゃっかん 8.5 9.6 10.0 22.8 22.7 22.8
22(1)号 9.0 9.8 10.2 23.1 23.2 22.9
25号 9.1 9.8 10.2 23.0 23.3 22.9
33号 16 9.4 9.9 10.1 23.3 23.7 23.3
43号 13 9.2 10.2 10.4 23.7 23.7 23.3
43号 14 8.0 9.9 10.2 22.4 22.6 22.2
44号 15 7.7 10.1 10.3 22.7 24.1 23.2
45号 9.3 10.1 10.2 24.0 23.7 23.3
平均 8.3 9.8 10.2 22.0 21.8 22.0

2.栄養塩・プランクトン

漁場名 調査点 栄養塩(μg・at/l) プランクトン(cc/100l)
2月20日 2月24日 2月27日 2月20日 2月24日 2月27日
(旧29日) (旧3日) (旧6日) (旧29日) (旧3日) (旧6日)
4号 31.1 33.1 14.5 4.0 3.8 5.0
6(2)号 12 0.0 0.3 0.4 - - -
七つはぜ 11 0.0 9.4 1.0 4.5 3.0 7.0
よりあわせ 8.6 18.4 11.9 - - -
えどなかつ 0.1 3.0 2.4 - - -
にしのつ 0.1 5.8 0.3 3.9 4.7 5.3
たかつ 0.0 1.6 0.8 - - -
せいどまり 0.0 4.0 2.6 2.6 4.0 4.4
13号 10 0.0 4.7 1.8 - - -
20号 0.0 1.0 0.1 4.2 4.5 8.0
24号 0.0 0.3 0.0 - - -
ひゃっかん 0.0 0.4 0.0 4.4 5.7 4.2
22(1)号 0.0 0.2 0.1 - - -
25号 0.0 0.3 0.9 1.7 3.5 5.8
33号 16 0.0 0.3 0.0 - - -
43号 13 0.0 0.3 1.4 2.5 4.2 6.2
43号 14 0.0 0.3 0.5 - - -
44号 15 0.4 0.2 0.2 2.4 3.3 4.5
45号 0.0 0.7 0.0 - - -
平均 2.1 4.4 2.0 3.3 4.1 5.6

※27日のプランクトン沈殿量は速報値です。

3.病害

漁場名 調査点 あかぐされ感染状況
2月20日 2月24日 2月27日
(旧29日) (旧3日) (旧6日)
4号
6(2)号 12
七つはぜ 11
よりあわせ
えどなかつ
にしのつ
たかつ
せいどまり
13号 10
20号
24号
ひゃっかん
22(1)号
25号
33号 16
38号 13
42号 14
44号 15
45号
合計 12/19地点 11/19地点 11/19地点

感染状況…○:感染なし、●:軽度、▲:中度

●概況
1 養殖状況
 現在、8〜9回目の摘採が行われています。
2 海況(27日満潮時)
 水 温:平均10.2℃で、平年並みです。
 比 重:平均22.0です。
 栄養塩:平均2.0マイクロです。
 プランクトン:前回調査よりさらに増加しています。主な種類はユーカンピア、キートセロスです。
3 ノリの病害等
 ・色落ちは前回調査から大きな進行はなく、依然として、沖側の漁場を中心に軽度〜重度の色落ちが続いています。
 ・アカは19点中11点で確認され、感染程度は軽度でした。
 ・ツボは19点中15点で確認され、感染程度は軽度〜重度でした。
4 今後の管理
 ・河口域を除く漁場全域で栄養塩が非常に少ない状況です。
 ・沖側の漁場を中心に色落ちの進行が予想されますので、色があるうちに速やかに摘採を行ってください。
 ・依然、アカ、ツボの病勢が強い状況です。今度のカラマは、気温が高く、曇りや雨の天気が続くため(気象庁)、アカの拡大が予想されます。適切な網管理に努めてください。
 ・活性処理を行う場合は、処理液の再利用を必ず行ってください。