赤潮・貧酸素情報(5)
平成23年1月25日
福岡県水産海洋技術センター 豊前海研究所
1月25日に調査した結果、蓑島漁港内でノクチルカ(夜光虫)による赤潮が認められました。
<赤潮の状況>
○ノクチルカは西よりの風に吹き寄せられ、漁港東側の岸壁に沿って着色域が分布しています。
○濃い着色域(明るいオレンジ色)では表層海水1ml中に600細胞分布しています。
※表層水温:4.4℃、表層塩分:15.9
○ノクチルカは直接魚介類を殺すことは無く、これまで豊前海において漁業被害は発生していませんが、他県では漁業被害の発生事例があります。
○このため、漁船の活間や港内に活かした漁獲物を衰弱・へい死させることも考えられますので、十分にご注意ください。
<貧酸素の状況>
○ノクチルカによる濃い着色域の表層、底層ともに貧酸素は認められませんでした。
※酸素濃度は、およそ30%以下で魚介類に影響を及ぼし、10%以下でへい死する恐れがあります。
<被害の状況>
○今のところ、漁業被害は確認されていませんが、研究所では引き続き調査を実施します。
※漁業被害、海面着色などがみられましたら、豊前海研究所(0979-82-2151、担当:尾田、大形)までご連絡下さい。