赤潮・貧酸素情報(2)

平成23年6月3日

福岡県水産海洋技術センター 豊前海研究所


 苅田南港と宇島漁港(平成23年6月1日付、赤潮・貧酸素情報(1)参照)に引き続き、6月3日に蓑島漁港で、ヘテロシグマ アカシオ(Heterosigma akashiwo)による赤潮の発生、および漁業被害が認められました。


○へテロシグマ アカシオ細胞密度

 蓑島漁港 表層 70,000細胞/海水1ml

 ※ヘテロシグマ・アカシオは、豊前海で主に5〜6月頃に発生し、
 10,000細胞/海水1ml以上で魚がへい死するおそれがあります。


6月3日に蓑島漁港内で蓄養中の漁獲物(コショウダイ)が斃死しているといった報告が入っています。
 着色が認められている港内での蓄養は避け、早めの出荷を心がけてください。



○また、柄杓田漁港内でも着色が認められているといった報告が入っています。


○週間天気予報によると、雨のあとに晴れる予報となっていますので、今後もさらに増殖するおそれがあります。
 着色が認められれていない港でも、十分な注意が必要です。


○貧酸素水塊の発生は認められていません。


○研究所では、引き続き調査を実施しますので、今後の赤潮情報に十分ご注意下さい。




 今後、漁業被害、海面の着色などがみられましたら,豊前海研究所(0979-82-2151、担当:尾田、大形)までご連絡下さい。