赤潮・貧酸素情報(9)

平成24年8月17日

福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所


 8月17日に漁場において調査した結果、南部海域で再び貧酸素水塊が認められました。
 有害プランクトンによる赤潮は認められませんでした

表 漁場調査結果(8月17日、8:30〜12:00調査)


<貧酸素の状況>

○今回の調査で、南部海域において再び貧酸素水塊が認められました。
○貧酸素水塊は、宇島いかだ付近では水深7mより深い層で、南部沖では底層付近で認められ、沿岸部に近いほど広範囲に認められています。
○宇島いかだ底層付近では、魚介類を斃死させる10%以下の酸素濃度が観測されています。

 ※酸素濃度(DO(%))は、およそ30%以下で魚介類に影響を及ぼし、10%以下でへい死する恐れがあります。


<赤潮の状況>
○赤潮は認められませんでした。


<今後の状況>

○天気予報では、ここ数日暑い日が続く予報です。また、今後、小潮に向かうことから、貧酸素水塊は継続する恐れががあります。


○研究所では引き続き調査を実施しますので、今後の情報に十分ご注意下さい



※漁業被害、海面の着色などがみられましたら、豊前海研究所(0979-82-2151、担当:尾田、大形)までご連絡下さい。




図 漁場調査の調査点
(下線部は貧酸素水塊が認められた調査点)