筑前海貧酸素赤潮情報
平成25年6月26日
福岡県水産海洋技術センター
研究部
6月25日の調査で、福岡湾央部と湾奥部で渦鞭毛藻類のProrocentrum triestinumとHeterocapsa sp.を主体とした増殖による、海域の変色が確認されました。
これらのプランクトンは有害ではありませんが、室見川河口地先では高密度の増殖が確認されていますので、畜養などの際には酸欠に注意して下さい。
また、東区人工島地先ではCheatoceros sp. やRhizosolenia sp.などのケイ藻類を優先した増殖となっています。
今のところ酸素量3mg/l以下の貧酸素の海域は確認されてはいませんが、早良区地先から人工島地先の海域の底層では3mg/l台までの低下が確認されました。
今後貧酸素状態となる可能性がありますので、十分注意して下さい。