筑前海貧酸素赤潮情報
平成25年7月22日
福岡県水産海洋技術センター
研究部
7月22日の調査で、糸島市の野北漁港の一部と福岡市東区の福岡湾に面した志賀島漁港で海面の変色が確認されました。
変色の原因プランクトンは 渦鞭毛藻類の一種のカレニアミキモトイ(Karenia mikimotoi)で、本種については魚類の他、アワビ、サザエなどの巻き貝等の魚介類のへい死が報告されています。
それぞれの漁港におけるカレニアミキモトイの密度は、野北漁港が最大密度 4,400cells/ml、志賀島漁港が最大密度 1,700cells/mlでした。
本種は、密度が500cells/mlを超えると注意が必要となり、1000cells/mlを超えるとへい死が見られるようになります。
養殖や畜養以外に、漁場の天然群でもへい死が報告された事例がありますので、今後周辺の漁場についても注意していただき、異常が確認された場合はご連絡下さい。